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大和のつくりもの 2


田原本「祇園祭」


こどもみこし 2008.7.19  撮影:今駒清則

2008年7月19日
 中和
(奈良盆地中央部の呼び名)の町、田原本町の産土神、津島神社の「祇園祭」に出かけてみました。
 田原本はかって旗本・平野氏の陣屋があって寺内町、宿場町の佇まいが今も残る町です。この「祇園祭」は京都の「祇園祭」と同じで、疫病退散や厄除けを願って行われるものです。いま各地で行われている「夏越の祓え」も同様で、昔は体力の弱る夏場は食中毒や流行り病などが多く、無事に夏を越すことだけでも大変なことだったからです。

 この祭の時にここでは「立山」という、時事を皮肉ったり流行をいろいろな身の回りの日用品や農具、人形などを使って一幕のドラマに作って見せる「つくりもの」が町内の各所で展示されているはずだったのですが、10年ほど前に取り止めてしまったようで現在はしていませんでした。

 お目当てのものが無いので後はまつりの雰囲気を楽しんでスナップ。いまこのまつりは余興の演芸大会と夜店も大いに賑わっていますが、本殿への参拝も参道の鳥居から社前まで列をなしているほどで、中和最大の夏まつりと言われるだけのことはあります。なおこの「作り物」とか「造り物」といわれているディスプレイは各地で急速に消滅しています。現在も行われている所がありましたらお教えいただけますと嬉しく存じます。



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